テニ衛門歌舞伎テニス【カブテニ】

コラム 2026-10-15

テニスの世界選手権が有明に 30・35歳以上の日本代表を応援しよう

30歳以上と35歳以上の「テニスの世界一」を決める大会が、2026年11月に東京で開かれます。ITFワールドテニスマスターズツアーの世界選手権です。会場は有明テニスの森公園で、日本代表にはかつて国内のトップで戦った選手たちが名を連ねています。

マスターズは年齢別の世界一を決める舞台

ITF(国際テニス連盟)のマスターズツアーは、30歳以上から85歳以上まで、年齢ごとに分かれて戦う大会のシリーズです。プロのツアーとは別の枠組みで、年齢を重ねた選手が同じ世代どうしで勝負します。

その中で、年に一度、年齢別の世界一を決めるのが「世界選手権」です。世界選手権には国ごとにチームを組む団体戦があり、各国の代表が国の世界一を争います。男子35歳以上の団体戦は1982年から続く伝統ある大会です。一方、30歳以上の部は2023年に新しくできたばかりです。

2026年は5か国で分かれて開催

世界選手権は、年齢の区分ごとに開催地が分かれています。2026年の団体戦の日程は、30・35歳が東京(日本)で11月15日から20日、40・45歳がリスボン(ポルトガル)で8月2日から7日、50・55歳がローマ(イタリア)で7月5日から10日です。

60歳から70歳の区分はトルコのマナヴガットで11月8日から13日、75歳から85歳の区分はギリシャのクレタ島で10月18日から23日に行われます。最も若い30歳以上と35歳以上の世界一を決める大会が、日本で開かれることになります。

東京大会は2週間、1週目が団体戦

東京大会は2週間にわたります。1週目は11月15日(日)から20日(金)までの団体戦で、国の代表どうしが対抗戦を行います。2週目は11月21日(土)から28日(土)までの個人戦で、年齢別の世界一を決めます。

会場は東京都江東区の有明テニスの森公園です。ゆりかもめの「有明テニスの森」駅を降りるとすぐ会場に着きます。

代表の選ばれ方

日本代表の候補になるのは、元プロや全日本選手権に出場した経験のある選手たちです。日本テニス協会の選考要項では、ATP・WTAのランキング、デビスカップやビリー・ジーン・キング・カップの代表歴、全日本選手権の本戦出場、マスターズ大会や全日本ベテラン選手権での上位成績などが判断材料として挙げられています。

これらをもとに日本テニス協会が代表を選び、9月17日に発表しました。今回の発表は30歳以上の男女と、35歳以上の女子が対象です。

シングルス2本とダブルス1本の団体戦

団体戦の1試合は、シングルス2本とダブルス1本で行われます。1チームは最大4人の選手と監督で構成されます。試合の順番はシングルスの2番手、1番手、ダブルスの順です。大会は3日間の総当たり戦のあと、順位決定戦まで続きます。

お金の面にも特徴があります。団体戦には賞金がありません。それどころか、出場する側が参加費を払います。ITFの規則では、1チームあたり650ドルに加えて、選手1人につき12ドルです。選手たちは賞金ではなく、国の名誉のために戦います。

30歳以上 男子の日本代表

田沼諒太(ONE DROP)はATPの自己最高が単518位・複497位です。2019年の全日本選手権でベスト8に入り、2022年にはジャパンオープンにも出場しました。鈴木昂(ONE DROP)は自己最高が単923位・複769位で、2025年のM15柳川でシングルスベスト8、2026年のM15グアムでダブルスベスト4の成績があります。

乾祐一郎(Team REC)は単862位・複548位が自己最高で、2025年のM25ティマルと2026年のM15ルアンでITFのダブルス優勝を果たしています。越智真(江崎グリコ)は単343位・複406位が自己最高です。2022年のM15タイ、2023年のM25オーストラリアでITFのシングルス優勝を経験しています。

30歳以上 女子の日本代表

女子の30歳以上は、全日本選手権の常連がそろいました。今西美晴(フリー)はWTAの自己最高が単187位・複251位です。全日本では2017年のシングルス、2016年と2022年のダブルス、2013年の混合ダブルスで優勝した4冠の持ち主で、4大大会の予選にも出場しています。

森崎可南子(橋本総業HD)は単637位・複167位が自己最高で、ユニバーシアードの団体で金メダルを取り、全日本のダブルスでは3度優勝しています。澤柳璃子(フリー)は単178位・複142位で、全日本ではシングルス、ダブルス、混合のすべてで準優勝の経験があり、4大大会の予選にも出ました。鮎川真奈(ロイヤルSC)は単382位・複187位で、全日本の単複ベスト4、混合準優勝の実績があります。

35歳以上 女子の日本代表

35歳以上の女子は、世界を転戦してきた4人です。井上明里(橋本総業)はWTAの自己最高が単441位・複200位で、全日本学生のシングルス優勝、全日本室内のダブルス優勝、ITFのダブルス19勝という戦績を持っています。

瀬間詠里花(グロースパートナーズ)は単114位・複120位が自己最高です。全日本ではダブルス(2023年)と混合(2020年)で優勝し、ITFではシングルス11勝、ダブルス45勝を挙げています。瀬間友里加(桜田倶楽部)は単142位・複150位で、フェドカップの日本代表を務め、2009年には全米オープンの本戦に出場しました。

只木真梨(フリー)は単287位・複189位が自己最高です。全日本のダブルス(2014年)と混合(2011年)で優勝しており、ITFではシングルス4勝、ダブルス18勝を記録しています。

35歳以上 男子の日本代表

35歳以上の男子は、もう一度日の丸を背負う4人です。伊藤竜馬はATPの自己最高が単60位・複312位で、全日本の単複優勝に加え、ロンドン五輪にも出場しました。片山翔は単489位・複374位が自己最高で、全日本のダブルス優勝、全日本室内の単複優勝、東アジア大会のシングルス金メダルを持っています。

竹島駿朗は単1102位・複726位が自己最高で、全日本のダブルスベスト8、全日本室内の単複ベスト4、東京国体での優勝という経歴です。江原弘泰は単330位・複422位が自己最高で、全日本の単複で優勝しています。

日本はまだ団体戦で優勝がない

ITFの団体世界選手権の歴代記録を見ると、日本はまだ団体戦で優勝したことがありません。これまでの最高成績は準優勝の2回で、2004年の男子70歳以上と2024年の男子45歳以上です。地元の東京で初めての優勝をつかめるかが注目されます。

応援Tシャツとクラウドファンディング

35歳以上男子の4人を応援するTシャツも用意されています。10月14日から21日までの先行受注は、4人のサイン入りのドライ素材で、サイズはSからXL、価格は5,500円です。先行受注のあとは、数量限定の在庫販売が7,700円で予定されています。価格はいずれも税込・送料込みで、完全受注生産です。先行受注の期間を過ぎてからの注文は、開幕までに届く保証がありません。販売ページへは、カブテニのグッズページから進めます。

日本代表の挑戦を支えるクラウドファンディングも、CAMPFIREで行われています。プロジェクト名は「有明から世界一へ!30歳・35歳日本代表の挑戦を応援したい!」(SPORTS SUNRISE)です。10月16日時点で支援額は426,300円、目標の300万円に対して14%で、支援者は29人、残りは25日でした。目標に届かなくてもリターンが届く方式です。

リターンは、2,200円で選手からのお礼メッセージと結果報告、4,400円で大会オリジナルのナップサック、7,700円で大会オリジナルのタオル、11,000円で選手が着る日本代表Tシャツです。33,000円では鈴木貴男プロと小野田倫久プロのレッスン、55,000円では全代表のサイン入りユニフォームが用意されています。ほかに大会Tシャツ(8,800円)などもあります。支援ページへも、カブテニのグッズページから進めます。

11月の有明で、もう一度世界一を目指す

かつて日本のトップで戦った選手たちが、30歳を過ぎてもう一度世界一を目指します。その舞台が、2026年は東京です。団体戦は11月15日から20日、個人戦は11月21日から28日で、30歳以上と35歳以上の世界一が決まります。

12月には同じ有明テニスの森で、12月13日から20日まで全日本選手権も開かれます。11月と12月、有明では日本のテニスの見どころが続きます。

※2026年の各地の日程は団体戦のもの(USTAの案内より)。

※東京大会の日程はITFの日程と東京都の国際スポーツ大会一覧による。

※代表の選考と団体戦の形式・参加費は、日本テニス協会の選考要項とITFマスターズツアー2026年規則による。

※選手の所属と代表選手は日本テニス協会の発表、戦績はクラウドファンディングのページ(35歳以上男子はTシャツ販売ページも)、自己最高ランキングはTennis Explorerによる。伊藤竜馬のダブルスと只木真梨のランキングはWikipediaを参照。

※Tシャツの価格は税込・送料込み。完全受注生産で、先行受注後は開幕までの到着保証なし。

※クラウドファンディングの金額・残り枠は10月16日時点。支援時は別に手数料がかかる。

※団体戦の歴代成績はITF World Team Championshipsの歴代記録による。